それは秘密!王女の婿探しは陰謀の果てに?

 ジュジュはオーガを追いかけて、森を彷徨う。

 その時ふと既視感がよぎった。

 それは匂いと共に蘇る。

「この匂いは」

 甘く誘うような香り。

 いつかも同じように嗅いでそれに誘われた。

 それが何かと思い出した時、後ろからカルマンがやってきた。

「ジュジュ、勝手に行っちゃダメじゃないか。あれ、何この香り。すごくいい匂い」

 カルマンはすぐさま目をトロンとして、その方向へ歩いていった。

「カルマン、それは……」

 カルマンが小走りに向かい、ジュジュは思わず追いかける。

「あっ、キノコの椅子だ。すわり心地よさそう。なんだかあの椅子に座りたい」

 いつかみたことのある光景。

 あの時と同じようにそこにキノコがあるという事は、あそこに座ったら、人食い植物が出てくるということだった。

 カルマンはすっかり匂いに操られて、足がそこに向かっている。

「カルマンだめ、あれは腰掛毒キノコ。あれに座ると花粉が出て目が見えなくなる。それに人食い植物も地面に隠れてる。いっちゃだめ」

「え? どうして。あんなに僕の事呼んでるのに?」