それは秘密!王女の婿探しは陰謀の果てに?

 リーフはそれを一旦は跳ね除けたが、それらはしつこく、ハチの巣を突いたように再び戻ってきた。

 それでもリーフは慌てず、沢山の葉を宙に舞わせ、全てのくさびに当てさせた。

 くさびは葉に食い込み、それで勢いをなくして、全部が落ちてしまった。

 炎や水、派手な爆発、爆風もあり、それは凄まじい戦いが繰り広げられる。

 カルマンの動きも、リーフの動きも、大胆で激しく動いているが、しかしジュジュにはそれぞれ使ってる魔術の武器が見えなくて、二人が踊ってるようにしか思えない。

「あの人達、何をしてるんだろう」

 一人だけポツンと取り残されたような気持ちだった。

 こんな状態に巻き込まれている場合じゃない。

 ジュジュは我に返った。

 セイボルを助けないといけない。

 一目散に森の中を走った。

「ジュジュ、そっちに行ってはならない」

 リーフがジュジュに気を取られたその一瞬の隙に、カルマンは隠し持っていた液体の小瓶を取り出し、それを投げつけた。

 それはリーフの足元で割れ、中の液体が広がり、見る見るうちに足元が赤く染まっていく。

 地面はやがて液状になり、盛り上がってそれが手を形どり、がっしりとリーフの足を掴んだ。

 リーフが魔術でそれを払おうとしても、一向に効かなかった。

「それね、科学の力が混じってるんだ。科学反応で物体が別のものに作り変えられる。もがけばもがくほど、どんどん体は引っ張られて地面にめり込んでしまう。やがて全てが飲み込まれるから。あまり動かない方がいいよ」

「カルマン、玩具を使いやがって」

「賢者とて、動きを縛られたら、後は止めを簡単にさせるよね」

「それは邪道で卑怯ということだ」

「そうなんだ。僕はこういう手は嫌いなんだ。だから、自らの力で死の恐怖が与えられる魔術が使いたい」

「お前はどこまで腐ってるんだ」

「僕はもう誰にも馬鹿にされたくないんだ。一番上に立って人に命令する立場になるんだ。恐れられるほどにね。とにかくここで待ってて。先にジュジュを連れてくるから」

 カルマンが走り去ろうとしているとき、リーフは風を起こして木の葉を一枚カルマンの背中に貼り付けた。

 それはすぐさま落ちて燃える。

 その時出てきた炎に、カルマンの過去が映し出されていた。

 それを見て、カルマンの心の中のコンプレックスを解き明かした。