それは秘密!王女の婿探しは陰謀の果てに?

「どうして、僕が危険人物なのさ。ただの好奇心の強い普通の青年なのに」

「お前は、禁断の呪文書を盗み出し、魔術を改造しようと試みた。それは魔術界を脅かす行為だ」

「そんなの、やっちゃいけないってルールはないし、僕の勉強熱心な研究に過ぎないじゃないか」

「それを己の欲のために使おうとする目的がある。魔術界では、自己欲で魔術を乱用することを禁じている」

「そんなの建前でしょ。誰しも自分のために使ってるって」

「黙れ。お前は今、誰と話しているのかわかっているのか。私は、この魔術界の賢者だ」

「うそっ、魔術界の賢者だって。すごーい」

「アホか、お前は。ここまで話のわからない奴だと思わなかった」

 先ほどまで緊張して聞いていたジュジュですら、カルマンの対応にずっこけそうになってしまった。

 自分の命が脅かされているにも係わらず、素直に目の前にいる魔術界の賢者に尊敬の念をもって見つめている。

 ジュジュもうなだれた。

 さっきまでの恐怖はなんだったのか、気が抜けて頭から何もかも記憶が吹っ飛びそうだった。

「僕、一度魔術界のトップと魔法で対決してみたかったんだ。僕のこの赤魔術。魔術界のトップとしてみてみたいと思わない?」

 突然カルマンの表情が邪悪に変わる。

 すぐさま、術を使って俊敏に飛び上がり、木の枝に飛び乗った。

 そしてリーフに向かって刺々しいくさび状のものを大量にぶちまけ攻撃した。

「そんな子供試しを使っても無駄だ」