それは秘密!王女の婿探しは陰謀の果てに?

「どうして、どうして、リーフがセイボルのフリをするの?」

 セイボルは、痛みよりも、嘘がばれてしまったことで顔を歪ませた。

 腹を押さえながら剣を杖にして立ち上がる。

「違う。私はセイボルだ。セイボルがリーフのフリをしていたんだ」

 ジュジュはその事実に声を失った。

 セイボルと会っていた時も、リーフと会っていた時も、どちらも同じ人物。

 あまりの衝撃でジュジュは何も言えなくなった。

 これにはカルマンも驚いてポカーンとする。

「一体、どうなってんだよ。僕たちがリーフと思っていた人物はセイボルだったって事? なんでそんなややこしいことをわざわざ」

 セイボルはジュジュを悲しげに見つめ、言葉にできない思いに瞳を揺らしていた。

「でも、どっちでもいいや。とにかく軍配は僕にあったってことだ」

 カルマンが自分の剣を拾い、それをセイボルに向けた。

「これで形勢が逆転したね」

「やめて、カルマン! セイボルに手を出さないで。お願い」

 ジュジュが叫んだ。

「でもセイボルは僕をやっつけようとして、ここから追い出すつもりだったんだよ。そんなの簡単に許せないよ。でもジュジュが僕と素直に結婚するなら考えてもいいよ」

「ジュジュ、カルマンのいう事を聞くんじゃない」

「黙れ、セイボル! お前こそ詐欺師じゃないか。僕たちを騙して、ほくそ笑んでたくせに。お前こそ、この森から出て行くべきだ」

 カルマンはセイボルを蹴り上げた。

「やめて、分かった。カルマンの言う通りにするから」

 ジュジュは泣き叫ぶ。

 ぶらぶらと体がゆれて、それが惨めで情けなく、もう全てがいやになってヤケクソになっていた。