それは秘密!王女の婿探しは陰謀の果てに?

 カルマンは咄嗟にそれを取りに行こうと動くが、セイボルの剣がそれよりも先にカルマンの喉元に向けられた。

 カルマンはこの時、敗北を感じ、得意の毒舌で奏でる言葉すら出てこず、喉が上下にゆっくりと一度動いただけだった。

「カルマン、覚悟するんだな。それとも、自ら敗北を認め二度と姿を現すことなく、ここから出て行くと約束するかだ」

 カルマンはぐっと体に力を込め、恐れを持ってセイボルを見つめる。

 その時、セイボルが呻き声を上げ、苦しみだした。

 セイボルの横腹から染みが黒くじわりとにじみ出し、そしてセイボルは両膝を落として地面に崩れた。

「セイボル!」

 ジュジュは体をくねらせて、蔦に絡まりながら暴れていた。

 一体何が起こったのか。

 ジュジュはカルマンに叫ぶ。

「カルマン、卑怯よ。魔術を使ったんでしょ」

「えっ、僕、使ってないけど?」

 カルマンも目の前で腹を押さえ込んでうずくまるセイボルに虚を突かれて暫く見ていたが、ふと邪悪な笑みが出てきた。

「セイボル、もしかしてお前は」

 カルマンがセイボルの髪を引っ張り上げた。

 その髪はすっぽりと取れてしまう。

「やっぱり」

 ジュジュは目を見開き、自分が何を見ているのかわからなかった。

 長い髪がなくなれば、それはリーフになってしまう。

 頭が働かないでいると、カルマンが代わりに答えを言った。

「リーフ!」

 ジュジュはこの時、傷口から流れる血を見て、その事実を認めた。