それは秘密!王女の婿探しは陰謀の果てに?

「セイボルってやっぱり見かけ騙しだね。リーフがなんで鬱陶しがるかわかったような気がする。自分と同じ顔を持ち、名前だけは立派で中身がない男だからイライラするんだろう」

「うるさい」

「だって本当のことじゃないか。剣の腕だって大したことない。こんな初歩的な戦いで、すでに息があがるって余程体力がないよ」

 悔しさが顔に現われ、汗も無駄に流れていく。

 カルマンの指摘通りだった。

 ジュジュがぶら下がって、悲壮な顔でセイボルを案じている。

 それを見るとセイボルの精神が高まってくる。

 絶対に負けられない、ジュジュを守らないといけない。

 自分の命に代えても。

 セイボルの気迫が燃え滾る。

 突然突進し激しく動き、先ほどと全く違い剣の捌きにキレがでる。

 カルマンもなんとか受けてかわすが、それはやっとの思いで、バランスがくずれて攻撃まで仕掛けられない。

 遊び気分だったカルマンの目が真剣みを帯び、そこにやられるかもしれない不安がよぎった。

 自分の能力を絶対に否定しないカルマンが、セイボルの剣の捌きに危機を感じた。

「くそっ!」

 カルマンも俊敏な動きで、セイボルに剣を振りかざす。

 その時、セイボルの目が鋭くなると共に、その剣を弾き飛ばした。

 カルマンの剣は宙を舞い、離れて地面に刺さった。