それは秘密!王女の婿探しは陰謀の果てに?

 ジュジュはカルマンに反省させて、自らみんなに謝らせるつもりでいたのに、感情が高ぶって冷静になれなくなった。

 一番最悪な方法を取ってしまい、カルマンを怒らせてしまった。

 ジュジュは急いで木からおり、森の中を走る。

 カルマンも後から血相を変えて追ってきた。

「ジュジュ、待て! その本を返せ」

 カルマンが魔術を使ってもジュジュには一切効かないが、森の中で追いかけられることに魔術は関係なかった。

 足元が覚束ず、木の根っこに時々引っかかってしまう。

 注意して走っていたら、速度が落ちて簡単にカルマンに追いつかれてしまった。

 手を掴まれ、逃げ場を失う。

「ジュジュ、その本を返せ」

「いやよ。渡さないわ。どうせ読むことができないのなら必要ないでしょ」

「ジュジュは分かってないな。僕はジュジュを思い通りに操れるかもしれないのに」

「私に魔術は効かないわ」

「ううん、僕の魔術は普通の魔術とは違う。科学の力が混じってるんだ。純粋な魔術じゃなければ、魔術に抗体がある人間にもきっと使えるはずだ。因みに、今試してみようか?」

「嫌よ。もし失敗して副作用があったらどうするのよ」

「副作用? 考えた事もなかった」

「あなたが、あの日矢を放ったドラゴンは、その副作用で小さくなったわ」

「えっ、小さくなった? 小さく? えっ、もしかしてチビがあの時のドラゴン? あれは僕が小さくしたのか」

「モンモンシューを元の体に戻して」

「ちょっと、待って、チビがあの時のドラゴンなら、ジュジュはどうしてドラゴンと一緒に居られるんだ。ドラゴンと一緒に居られるのは、天空の国のロイヤルファミリーだけだ。まさか、ジュジュは王女様なのか」

「そんなのどうでもいいでしょ」