それは秘密!王女の婿探しは陰謀の果てに?

「ジュジュ、そんなに怒らないで。ジュジュとは言い合いしたくない。僕はジュジュが大好きだし、将来結婚したいって思ってるんだ。僕は必ず魔術界のトップに君臨するんだ。僕の魔術は魔術者たちが誰も立ち向かえないようなすごいものなんだ。僕色々研究して、すごい魔術を開発したんだ。それで後一歩で完成する。この呪文書の呪文がどうしても必要なんだ。お願い、ジュジュ手伝って」

「いやよ。どんな危険な魔術かもわからないのに、そんなの手伝えない」

 その時ジュジュはハッと気がついた。

 モンモンシューに矢を放ったのはもしかしたら──

「ジュジュって意外と強情なんだな。もっと素直でかわいい人だと思ってたのに。初めて会ったときからずっと好きだったんだよ。あの時も君を抱きながら、魔術を掛けてたんだけど、道理で効かなかったわけだ」

「ねぇ、私と初めて会った時のあの日、空にドラゴンが飛んでなかった?」

「ああ、飛んでた。この小屋からそれが見えたから、それで試しに矢を放ったんだ。あんなに大きいドラゴンが落ちたらすぐに分かるのに、どこにも居なかったから、当たらなかったみたい。ジュジュもそのドラゴン見えてたんだ」

「その矢で、ドラゴンを殺そうとしたの?」

「うん、そうだよ。でも失敗だった」

 ジュジュはこの時ほどカルマンが憎いと思わずにはいられなかった。

 リーフが危うく命を落としそうになり、モンモンシューも殺されるところだった。

「カルマン。あなたは間違ってるわ」

「えっ? どうしたのジュジュ、なんか震えてるけど」

 ジュジュは我慢の限界で、カルマンの頬を思いっきりひっぱたいた。

「何するんだよ、ジュジュ。いきなり叩くなんて酷いじゃないか。なんでジュジュに叩かれなくっちゃならないんだよ。ジュジュがそんな酷い女だなんて思わなかった」

 ジュジュは呪文書をカルマンから引ったくり、それを持って小屋を飛び出した。

「あっ、ジュジュ! くそっ」