それは秘密!王女の婿探しは陰謀の果てに?

「うそ、オーガにやられたの? あらま。どうしようかな。さっきはラジーに馬鹿にされたしな」

「お願いします。お礼はちゃんとしますから」

「君、中々律儀だね。分かった。それじゃ、ハム、ソーセージ、それからチーズ、それと……」

「わかりましたから、何でも差し上げますから」

「そう、だったら助けてくるね」

 カルマンは二カッと歯を見せて笑い、そして遅れてムッカたちの後を追った。

 その先で、オーガに攻撃されて傷を受けている者達が横たわり、皆その手当てに忙しそうにしていた。

「あれ、オーガは?」

「すでに去った後だった。しかし、来るのが遅いぞ、カルマン」

 マスカートがその辺で見つけた薬草を手でもみ、それを負傷した男達にすり込んでいた。

「あら、あのラジーって男がいないけど、もしかしてオーガに食べられたの?」

「そんな訳がないだろ。アイツは仲間を放っておいて真っ先に逃げたのさ」

 ムッカが言うと、負傷していた者達は悔しがるように俯いていた。

「まあいいさ。とにかく屋敷にみんなを連れて行こう。ちゃんと手当てしないと、傷口が悪化するかもしれない」

 マスカートは皆の傷を心配すると、ある者は素直に謝り、またある者は涙を流して反省していた。

 殆どのものはオーガとの接触でショックが強く、引っかかれた傷口よりも、深く傷ついている様子だった。

 バルジは歩けなくなったものを肩に担ぎ、ムッカとマスカートも肩を貸して寄り添った。

 カルマンは時々後ろから自力で歩ける者のケツを蹴ってはしっかりしろと励ましていたが、それは不評だった。

 屋敷に戻れば、案の定、ジュジュが悲壮な顔をして青ざめた。

 運びこまれた負傷者が次々と広間に連れてこられ、モンモンシューがびっくりし右往左往して飛んでいた。