それは秘密!王女の婿探しは陰謀の果てに?

 本当は自分が弱かったのを充分に分かっていた。

 それを誤魔化すために、粋がって数人の男達を集めて悪ぶったグループを作った。

 自分を大きくみせるために、見栄を張り、たまたま強がったハッタリが成功しただけで強い者と思われた。

 ムッカの下につくものは、疑うことなく自分達が強い集団と思い込みムッカを益々祭り上げる。

 ムッカも最初はそれで満足していたが、後に引っ込みがつかないほどに、グループは名前ばかりが有名となっていく。

 そうなると他の者はその名の下で暴走し、ムッカの目の届かないところで益々エスカレートして悪いことをする者も出てきた。

 そこまで悪くなれないムッカはそのうち虚栄心まみれの自分が嫌になり、それが心苦しくなっていた。

 ある日、仲間が盗みを働こうと計画を立てていることを知り、犯罪者になることを恐れたムッカは仲間を裏切り、その情報を公に洩らした。

 事件は回避できても、仲間との信用はすぐさまなくなった。

 そこから袋叩きにされて追放され、ムッカは街にも住めなくなった。

 だからムッカは逃げたと思われても仕方ないし、実際逃げてきてるから言い返しもできない。

 ぐっと耐えるしかなかった。

「俺達の邪魔をするんじゃない。ここ数日森に入ってもオーガなんてどこにもいないじゃないか。お前と同じハッタリじゃないのか?」

 意地の悪い笑みを浮かべ、馬鹿にするように笑えば、周りの仲間も同じ態度を取っていた。

 マスカートとカルマンは、引き続きハラハラしては、助けを請うようにバルジを一瞥した。

 バルジは首を横に振り、とにかく耐えろと二人に示唆するが、バルジもこの連中に腸が煮えくり返っていた。