「何度もすまない、ジュジュ。私は本当に情けない。ジュジュのやさしさに甘えてしまった」
「お互い助け合えることがあるのなら、私はそれでいいと思う。マスカートがそれで気持ちが楽になるのなら私は嬉しいわ」
「ありがとう。それじゃ私もジュジュが助けを必要とする時は、喜んでこの身を捧げようではないか」
「ちょっとそれ、大げさよ」
ジュジュとマスカートは夜空を見上げて笑いあった。
マスカートの心にはジュジュへの思いが募るが、それは敢えて言わない。
自分が星を眺めてその美しさを楽しむように、遠くから見つめているだけで充分だった。
ジュジュには自分のような男よりも、もっと立派な男が似合う。
マスカートには高嶺の花だという事を充分に理解していた。
広間では、ムッカが一通りカルマンにこの日起こったことを説明していた。
カルマンは時々突っ込んで茶化していたが、ジュジュが刃物を向けられて命を脅かされたことには、真剣に怒りを露にした。
「なんでマスカートもムッカも近くに居たのに、ジュジュを守りきれなかったんだよ。リーフが現れてなかったら一体どうなってたことか。何やってたんだよ、全く」
「だから分かってるって。充分堪えてるよ。それで落ち込んでるっていうのに。あれは本当に隙をつかれた一瞬だった。あんなこと起こるなんて想像もつかなかったんだ」
「何言い訳してるんだよ。なんとでもなっただろう」
「だったら、カルマンなら助けられたとでもいうのか?」
「ああ、僕なら絶対に助けられた」
「好きなように言えばいい、俺を罵ったっていい。今更何を言ったところで、自分の汚点には変わらない。本当に何も出来なくて悔しい」
「へぇ、ムッカにしてはえらく殊勝だな。とにかく無事に済んだから、もういいけどさ。ジュジュ大丈夫だろうか」
「なんとか気丈に振舞ってるけど、ショックは大きいと思う」
「まあ、後で僕がなんとか慰めるよ」
「おいっ、変なことするなよ。お前も危ないんだから」
「それで、マスカートの方はどうなの?」
「かなり参ってるのは確かだ。あれからドルーを街まで送り届けたけど、送り届けた後で、耳打ちしてきた奴がいて、どうやらドルーは今、金持ちの男を漁ってるらしいと噂されてた」
「あれ? 金持ちと付き合ってたんじゃないの?」
「それが、その男が破産して無一文になったらしい。地位も家も何もかも奪われてしまい、それでドルーは捨てたんだとさ」
「わぉ、第二のマスカートじゃないか」
「それで、オーガの森で活躍しているマスカートの噂を聞いて、取り入ろうとしてたらしい。充分に稼いでると思ったんだろう。実際はそうでもないけどさ、名声だけは上がったからな」
「ということは、ドルーって女は相当守銭奴ってことだな。そんな女と知り合ってしまったマスカートが可哀想」
「カルマンに同情されるなんて、私も安っぽく見られてるな」
「マスカート!」
突然広間にやってきたマスカートにムッカとカルマンは居心地悪くなった。
「お互い助け合えることがあるのなら、私はそれでいいと思う。マスカートがそれで気持ちが楽になるのなら私は嬉しいわ」
「ありがとう。それじゃ私もジュジュが助けを必要とする時は、喜んでこの身を捧げようではないか」
「ちょっとそれ、大げさよ」
ジュジュとマスカートは夜空を見上げて笑いあった。
マスカートの心にはジュジュへの思いが募るが、それは敢えて言わない。
自分が星を眺めてその美しさを楽しむように、遠くから見つめているだけで充分だった。
ジュジュには自分のような男よりも、もっと立派な男が似合う。
マスカートには高嶺の花だという事を充分に理解していた。
広間では、ムッカが一通りカルマンにこの日起こったことを説明していた。
カルマンは時々突っ込んで茶化していたが、ジュジュが刃物を向けられて命を脅かされたことには、真剣に怒りを露にした。
「なんでマスカートもムッカも近くに居たのに、ジュジュを守りきれなかったんだよ。リーフが現れてなかったら一体どうなってたことか。何やってたんだよ、全く」
「だから分かってるって。充分堪えてるよ。それで落ち込んでるっていうのに。あれは本当に隙をつかれた一瞬だった。あんなこと起こるなんて想像もつかなかったんだ」
「何言い訳してるんだよ。なんとでもなっただろう」
「だったら、カルマンなら助けられたとでもいうのか?」
「ああ、僕なら絶対に助けられた」
「好きなように言えばいい、俺を罵ったっていい。今更何を言ったところで、自分の汚点には変わらない。本当に何も出来なくて悔しい」
「へぇ、ムッカにしてはえらく殊勝だな。とにかく無事に済んだから、もういいけどさ。ジュジュ大丈夫だろうか」
「なんとか気丈に振舞ってるけど、ショックは大きいと思う」
「まあ、後で僕がなんとか慰めるよ」
「おいっ、変なことするなよ。お前も危ないんだから」
「それで、マスカートの方はどうなの?」
「かなり参ってるのは確かだ。あれからドルーを街まで送り届けたけど、送り届けた後で、耳打ちしてきた奴がいて、どうやらドルーは今、金持ちの男を漁ってるらしいと噂されてた」
「あれ? 金持ちと付き合ってたんじゃないの?」
「それが、その男が破産して無一文になったらしい。地位も家も何もかも奪われてしまい、それでドルーは捨てたんだとさ」
「わぉ、第二のマスカートじゃないか」
「それで、オーガの森で活躍しているマスカートの噂を聞いて、取り入ろうとしてたらしい。充分に稼いでると思ったんだろう。実際はそうでもないけどさ、名声だけは上がったからな」
「ということは、ドルーって女は相当守銭奴ってことだな。そんな女と知り合ってしまったマスカートが可哀想」
「カルマンに同情されるなんて、私も安っぽく見られてるな」
「マスカート!」
突然広間にやってきたマスカートにムッカとカルマンは居心地悪くなった。



