それは秘密!王女の婿探しは陰謀の果てに?


 「えっ、そ、そんな」

 先ほどから、徐々に移動しながら、ジュジュの断りきれない声が何度も繰り返されていた。

 最後は追い詰められて動けなくなり、壁に追いやられたジュジュの目の前で、ムッカが無理に頼み込んでいる。

 マスカートも遠慮がちにムッカの隣でジュジュに懇願していた。

 ムッカがいい考えがあると走って去っていって、暫くしてからマスカートを引っ張って台所に戻ってきた。

 そのムッカが閃いたいい考えはジュジュには困り果てるものでしかなかった。

 よからぬたくらみに巻き込まれてジュジュはずっと拒否しているのにも係わらず、二人は諦めずしつこくジュジュを追い回していた。

「ジュジュの力がどうしてもいるんだ」

 マスカートの問題だというのに、ムッカが積極的に頼んでいるのも、ジュジュには納得できなかった。

「私からも頼む」

 逃げ場を失い、ジュジュが声を出せなくなったこの時、マスカートも強くお願いする。

 マスカートとドルーは落ち着いて話し合いをするも、寄りを戻すかどうかの結論までには行かないでいた。

 マスカートは正直迷っている。

 しかし、ずっと辛い思いをしてきて、はいそうですかと素直に応じられない。

 そこでジュジュと恋仲になっているフリをして、ドルーにやり返し、それから全てを水に流してお互い様にしようという魂胆だった。

「だけど、そんな事してもなんの意味もなさないわ」

 ジュジュは、自分が巻き込まれることが嫌で、精一杯抵抗する。

 ジュジュが中々首を縦に振らないことで、時間だけが経ってしまい、そのうちムッカは諦めだした。

「やっぱりダメか。仕方がない、マスカート、もう自分で解決しろ」

 ムッカは追い詰めていたジュジュから離れ、部屋の隅に置いてあったスツールに、背中を丸めてどさっと座り込んだ。

 しかし、マスカートはここまで来ると、ドルーの反応が見たくなり、どうしても諦められられなかった。