それは秘密!王女の婿探しは陰謀の果てに?

 どれくらいセイボルと過ごしていたのだろうか。

 屋敷に戻る道を歩きながら、ジュジュはぼんやりとセイボルの事を考えていた。

 はにかみながら笑い、自分に告白してきた事を思い出すとくすっと笑いが漏れてしまう。

 魔王と呼ばれながらも、それらしからぬ穏やかな性格がジュジュの印象に残っていた。

 皆が言うほど、セイボルは悪い人には全く見えない。

 なぜそんな風に思われてしまうのかジュジュには不思議だった。

 屋敷の敷地内に近づくと、ジュジュは警戒心を強めた。

 屋敷を飛び出したことがばれないようにこっそりと裏口に回る。

 その途中でリーフの書斎の窓をチラリと見れば、カーテンを通して黒い人影が動いているのが見えた。

 モンモンシューがまた窓に近づいてしまった。

 その影に気がついたのか、リーフが窓に近づきカーテンを少し引いて外を覗く。

 モンモンシューを呼び戻す暇もなく、ジュジュは姿を見られてはまずいと慌てて、その場から走り去った。

 カーテンの隙間からリーフはその様子をしっかり見ていた。

 そしてまだ窓の前にモンモンシューが首を傾げて上下に揺れて飛んでいる。

 リーフは追い払うように手でシッシと指図した。

 モンモンシューは眉間に皺をよせるように、リーフを見ている。

 どうやら顔がよく似ているリーフとセイボルの区別がついてないようだった。

「モンモンシューったら」

 後ろを振り返り、まだ戻ってこないモンモンシューにジュジュはハラハラしていた。

 しかし、裏口から屋敷に入った時、屋敷の中で男女が言い合っている声を聞き、モンモンシューの事など忘れてしまった。