それは秘密!王女の婿探しは陰謀の果てに?


 木漏れ日が、ジュジュの周りで光と影を幻想的に映し出して揺れていた。

 全てがキラキラと輝く中で、ジュジュの瞳がセイボルを捉えている。

 心地よい恋の芽生えがドキドキと気持ちを高めていく。

 魔王と呼ばれるのなら、魔王を演じて強引にジュジュを引き寄せ抱きしめたくもなるが、そこまで出来ないのがセイボルだった。

 見つめあい、自分の思いを言葉で説明するだけでいっぱいいっぱいになっていた。

 このまま本能的にジュジュを抱きしめて、ロマンティックに自分の恋に突っ走りたいと、頭の中で色々と妄想はできるけど、はっきりいって恥かしかった。

 セイボルには強引さがない。

 自分でももどかしいくらいに、ジュジュを抱きしめて触れたいと腕が微かに震えていた。

 折角いい雰囲気になってお互い見つめあっているのに、セイボルはそこで息がきれたように、にこっと笑うだけで終わってしまった。

 ジュジュもそれに合わせて同じような笑いを返していた。

 極度な緊張が解かれると、なぜか最後でヘラヘラと意味もない笑いが出てくる。

 二人の笑い声は、風に吹かれて煌めいている木漏れ日と一緒にハモってるようだった。

「ジュジュの前に居ると、どうやら私は緊張してしまうようだ」

「えっ、魔王なのに?」

「だから、その名は…… もしかしてわざと言ってるのか」

 ジュジュはいたずらっぽく、クスッと笑い、