それは秘密!王女の婿探しは陰謀の果てに?

「ジュジュ、私は何の助けもできないが、ジュジュがその人に会える事を願ってる。私はこれからリーフに与えられた仕事があるからそれに従事しないといけないが、後はマスカートたちが安全な場所まで送ってくれるはずだ」

 ジュジュもまた、これ以上ここに居られない事は充分承知していた。

「バルジ、色々とありがとう」

 バルジは最後に笑みを浮かべ、そして静かに歩いていった。

 ジュジュもまた、潔くこの屋敷から出て行く心構えをする。

 ここには自分を助けてくれた人物は居ない。

 行き当たりばったりで来てしまっただけに、もう少しこの森の事を調べる必要がある。

 まだ道は閉ざされた訳ではない。

 必ず助けてくれた人を見つけられると信じて、前向きに捉えようとしていた。

 ダイニングルームに戻れば、モンモンシューがテーブルの上を飛び回っていた。

 自分の事ばかりに気を取られて、すっかり存在を忘れていた。

「モンモンシュー、今までどこに居たの?」

 モンモンシューはジュジュの側に近寄り、何かを伝えるように、手を近づけて口をパクパクさせている。

「お腹がすいたのね」

「それが、違うみたいだ。私も食事を提供しようとしたが、チビは食べなかった」

 マスカートが言った。

「モンモンシュー、何か食べてきたの?」

 モンモンシューはしきりに首を縦に振り、餌を貰った人の事を伝えようとするが、ジュジュにはさっぱりわからなかった。

「自分で狩りでもして得意がってるんじゃないのかな。それより、バルジとは何を話してたの?」

 先ほど自分が嘘をついて、ジュジュを騙そうとした事はすっかり忘れ、カルマンが露骨に様子を探ろうと首を突っ込んでくる。

 モンモンシューは自分の邪魔をされて気に入らず、カルマンの周りを飛んで抗議していた。

 しかし軽く手ではたかれ、その後はヤケクソになってどしりとテーブルの上に座り込み、手当たり次第に食べ物を腹に詰め込みだした。

 ストレスを感じて自棄食いらしい。

 そんなモンモンシューの様子を誰も気にかけず、その時、みんなはジュジュに注目していた。