それは秘密!王女の婿探しは陰謀の果てに?

「おい、カルマン、何を言うんだ。お前は言わなくてもいいことを、簡単に口に出すんじゃない。ジュジュ、カルマンは好き勝手に言わないと気が済まないから、放っておいてやってくれ。こいつは本当に空気読めないというのか」

「マスカート、その気遣いって変だよ。気遣うって事は、マスカートも僕と同じ事思ってるって証拠だよ。というか、ジュジュ、僕たちもう知ってるんだ。ジュジュは助けて貰った時に、その助けて貰った人を好きになってしまったこと。隠さなくっていいよ。だけどジュジュも、なぜか記憶が曖昧で、この中の誰を好きになったのか分からないんだろう?」

 さすがカルマンだった。

 怖いもの知らずに、なんでも口に出すその姿勢はある意味、潔く清々しい。

 しかし、周りは直球過ぎてドン引きしていた。

「よくもお前はそう、シャーシャーとなんでも口にするもんだな。こいつは本当に始末が悪い」

 ムッカが露骨に嫌な顔をした。

「わ、私…… その」

 全てお見通しされていたと、ここで初めて知って、ジュジュは恥かしさのあまり、溶けてなくなりそうに気が遠くなっていく。

「それでさ、その助けた者だけど、それは僕だよ。僕が危ないところを助けて、ジュジュを抱えて運んだのさ」

「えっ!?」

 ジュジュははっとしてカルマンを見つめた。

 あどけない少年のような笑顔で、ジュジュを見つめ、自信たっぷりに堂々としていた。

 マスカートもムッカも、これにはやられたと思った。

 カルマンなら堂々と嘘をつくと分かっていたが、それを目の前で見せられると、驚きすぎて却って反論する言葉がすぐに出てこない。

 二人はお互い顔を見せ合いながら、なんとかしてくれと無言で言い合う始末だった。

 ジュジュも、こんなにもはっきりと言われたら、鵜呑みにしてしまいそうになり、カルマンから目が離せない。

 危ないところを助けられ、その後抱きかかえられた部分はその通りなので、記憶と重なるとドキドキ心臓が高鳴り、手足が震えていた。

 誰もがカルマンの策略に飲まれてしまうかと思われた、その時だった。