それは秘密!王女の婿探しは陰謀の果てに?

「もしかしたら、あれじゃないの。ほら、天空の国の王女様の誕生日パーティ。そこで未来の旦那に選ばれなかったから、がっかりして俺達に八つ当たってたりして」

 これにはジュジュがドキッとした。

 まさに自分の話題である。

「そんなの選ばれる訳ないじゃん。膨大な数の男達があちこちから現れるんだろ。その中の一人だけを選ぶんだよ。選ばれない方が当たり前じゃないか。まあ、僕が行ってたら選ばれてたかもしれないけど」

「バーカ、カルマンなんか王女様の視界にも入らないぜ」

「ふん、なんだよ。ムッカと一緒にしてもらっては困るよ」

「なんだと!」

「おいおい、しょうもないことで言い合いしても仕方がないだろうが。とにかく私達だけでも、ジュジュの料理を頂こう。折角ジュジュが作ってくれたんだから」

 料理の話題になると、お腹が空いていたことをすぐに思い出し、皆は席について、すぐにがっつきだした。

 口々に美味しいと褒めてはもらえるが、ジュジュには虚しく思えてしまう。

「ジュジュも、食べるんだ。まずは腹ごしらえしてから、後で今後の事を考えよう」

 マスカートに言われ、ジュジュも席についたが、食欲はわかなかった。

 座ったからには、目の前のものを一応手に取るが、もそもそと少し口に入れるだけだった。

 皆、ジュジュの心情を気遣うと、辺りは静かになりすぎて気まずくなっていく。

 そこでカルマンが話題を振った。

「だけどさ、さっきの話だけど、王女様に選ばれる男ってどんな奴なんだろうね。王女様は何を基準にして選ぶんだろう。やっぱ、顔かな?」

「顔だったら、リーフなら合格ラインだろう。背も高いし、身分もそんなに悪くないぞ」

 ムッカが答えた。

「王女は顔なんかで選びません!」

 ジュジュが思わず主張してしまった。

 もしリーフが目の前にいても絶対に選ばないと言いたくなった。

 一同がびっくりして、ジュジュを見つめた。

 ジュジュはそれにはっとして、急に食事する速度を速めた。

「だったらさ、何が決め手になるの? ジュジュが王女様なら、どんな人を選ぶ?」

 無邪気にカルマンに質問されて、ジュジュは思わず咀嚼しきれず、喉が詰まりそうになった。

 なんとかそれを無理やり飲み込み、そして息を整えた。

「私は、そこに集まってる中から無理やり選ぶとかできません。そんな事するくらいなら、逃げ出しちゃいます」

 現に自分はそうしている。
 
 全くの本心だった。