それは秘密!王女の婿探しは陰謀の果てに?

「それにしても遅すぎるぜ。すでに料理が冷めちゃったぜ」

 湯気が見えなくなり、ムッカは残念そうに肩をすくませた。

「私が直接行って呼んできます」

 ジュジュが走って出口に向かったと同時に、やっとバルジが現れ、みんなの動きが止まった。

 バルジの後ろからリーフが出てくることを期待してたが、そこには誰も居なかった。

「一体何があったんだ?」

 マスカートが訊くと、バルジは首を横に振った。

「長旅で疲れて、食欲がないらしい。何度もジュジュの作った料理を見るだけでも見て欲しいと言ったんだが、料理を見たところで、自分の考えは変わらないとはっきりといわれた。それで、私達がジュジュを必要としてることをはっきり伝えた。説得しようと出来る限り粘ったんだが、私の話は黙って聞くものの、絶対、首を縦に振らなかった。私が説得するのを聞くだけは聞くから、私も、もしやと思って話し続けたんだが、リーフは私が諦めるまで聞く姿勢を続け、私の方がとうとう根負けしてしまった。ジュジュ、力になれなくてすまなかった」

 普段無口なバルジが、こんなに長く説明するのは珍しく、三人の男達は、余程説得していたんだと感じていた。

「ううん、バルジ、ありがとう。そっか、やっぱりダメなのね」

「なんで頑なに拒むんだよ。わからずやめ」

 カルマンはムスッとして、不満たっぷりに頬を膨らませていた。

「きっと長旅の寝不足で機嫌が悪いんだろうよ」

 マスカートが言うと、ムッカは

「そんなのしょっちゅうじゃないか。いつ寝てるかわからないくらい、リーフは寝室には行かず、いつも書斎で過ごしてるくらいだぜ。寝不足だけが原因じゃないんだろうよ」

と不平を垂れた。

「それじゃ何が原因? 旅先で何かあったの? 一体、どこへ行ってたんだろうね」

 カルマンが訊いた。

 するとムッカは閃いたように、指をパチンと鳴らした。