それは秘密!王女の婿探しは陰謀の果てに?


 朝食にしては豪華で、作れる物は手当たり次第に作ったような料理が次々に食卓に並べられていく。

 男達はジュジュと料理を交互に見つめていた。

 自分をアピールできる最後のチャンス。

 胃袋を掴めば、必要としてくれるのではないだろうか。

 誰が見ても、それがリーフへの訴えである事は読めていた。

「これを見れば、リーフも考え直してくれるかもしれないな」

 マスカートもなんとか応援したくて、ジュジュを励ます。

「味だって、最高だぜ」

 指で料理を摘まんで一つ口に入れ、ムッカはウインクをジュジュに飛ばした。

「早く、食べようよ」

「ちょっと待てカルマン。食べる前に、リーフに見せないとダメだろうが」

 マスカートに言われ、カルマンはお預けを食らった犬みたいになって、しぶしぶしていた。

「私が呼んで来る」

 バルジがその役を買って出てくれたことに、皆は期待の目をして部屋から送り出した。

 料理からは湯気が出ている。ジュジュは出来立ての熱々を食べてもらいたいと、ドキドキしながらリーフがやってくるのを待っていた。

 しかし、リーフの居る書斎は、そんなに遠くないのに、待てども待てどもバルジは戻ってこない。

 料理の湯気もどんどん弱くなり、そのうち冷めそうな勢いだった。

「一体どうしたのかしら?」

 ジュジュは自分の作った料理を不安げになりながら見ていた。

「もしかしたら、要らないと言って、それでバルジがなんとか説得しているのかもしれない」

 マスカートは申し訳なさそうにジュジュに視線を向けた。

「もう、僕は早く食べたいのに」

「カルマン、自分の食欲とジュジュの事とどっちが大事だと思ってるんだよ」

 ムッカが露骨に嫌な顔をして言った。

「もちろん、ジュジュの事さ。だけど、腹も空くんだよ。こんなにおいしそうなのに。あーあ、どうか毎日ジュジュの料理が食べられますように」

 カルマンはリーフが早く現れ、料理を気に入ってジュジュの事を考え直してくれることを願った。