「ところで、なぜあの部屋を使っている。二階にまだ客間が空いていただろう。どうしてそこを使わなかった?」
まるで使用人の部屋が使われたことを恥じるように、バルジにその部分も頂けないとリーフは責め立てた。
バルジはこれに関しては自分のした事ではないので
「あの部屋でも、特に問題はなかったと思います」
というだけで精一杯だった。
リーフは息を洩らしたが、大事な時に自分がこの場に居なかったことを悔やんでいる様子だった。
マスカートとムッカが、リーフの態度を伺いながら部屋に入ってくる。
颯爽と胸を張って歩けず、自信なく猫背になって入ってくる姿はまるで嫌々と踵を引きずっているように見える。
何を言われるか怯えながら、二人はリーフの前に立った。
「バルジから事の顛末は聞いた。私が居ない間に好き勝手してくれたようだな」
「申し訳ございません」
留守を預かったリーダーとしてマスカートは潔く謝った。
「客人を迎えた事はまあいいとして、私が許せないのはカルマンがしたことだ。この屋敷に泊まった客人にとんでもない事をしでかしてしまった。そして本人は悪びれることもなく、開き直っている」
「それもまた私の監督不届きなことです」
「もういい、マスカート。これは客人が責め立てる事だ。私に謝ったところで意味がない。しっかりとカルマンに謝罪させるんだ」
マスカートとムッカは憎しみを込めてカルマンを一瞥した。
その標的となった当人は二人の睨みなど全く眼中になかった。
男達が叱られている緊迫した広間に、遠慮がちな声がこの時割り込んだ。
「あ、あの、失礼します」
そこへジュジュが、モンモンシューを肩に乗せて現れた。
リーフはすぐに反応し、ジュジュを見つめた。
まるで使用人の部屋が使われたことを恥じるように、バルジにその部分も頂けないとリーフは責め立てた。
バルジはこれに関しては自分のした事ではないので
「あの部屋でも、特に問題はなかったと思います」
というだけで精一杯だった。
リーフは息を洩らしたが、大事な時に自分がこの場に居なかったことを悔やんでいる様子だった。
マスカートとムッカが、リーフの態度を伺いながら部屋に入ってくる。
颯爽と胸を張って歩けず、自信なく猫背になって入ってくる姿はまるで嫌々と踵を引きずっているように見える。
何を言われるか怯えながら、二人はリーフの前に立った。
「バルジから事の顛末は聞いた。私が居ない間に好き勝手してくれたようだな」
「申し訳ございません」
留守を預かったリーダーとしてマスカートは潔く謝った。
「客人を迎えた事はまあいいとして、私が許せないのはカルマンがしたことだ。この屋敷に泊まった客人にとんでもない事をしでかしてしまった。そして本人は悪びれることもなく、開き直っている」
「それもまた私の監督不届きなことです」
「もういい、マスカート。これは客人が責め立てる事だ。私に謝ったところで意味がない。しっかりとカルマンに謝罪させるんだ」
マスカートとムッカは憎しみを込めてカルマンを一瞥した。
その標的となった当人は二人の睨みなど全く眼中になかった。
男達が叱られている緊迫した広間に、遠慮がちな声がこの時割り込んだ。
「あ、あの、失礼します」
そこへジュジュが、モンモンシューを肩に乗せて現れた。
リーフはすぐに反応し、ジュジュを見つめた。



