それは秘密!王女の婿探しは陰謀の果てに?

「あの、その……」

 その気持ちを覆い隠そうと、思わずベッドのシーツを引っ張り、それを体の前に掲げた。

 その時、赤いバラの花も一緒に床に零れ落ちた。

 それを見て、バルジがはっとした。

「まさか、カルマンがジュジュに手を出したのか」

 バルジの低い声で、目を覚ますようにマスカートとムッカもはっとし、カルマンがこの部屋に居ることの意味にやっと気がついた。

「カルマン、奥の手って、まさかこのことだったのか」

 ムッカが前夜に交わした話を思い出し、その事態の重さに驚愕する。

「お前、一体何を考えているんだ」

 今度ばかりは度を越え、やりすぎだといわんばかりにマスカートは怒鳴った。

「ちょっと、とにかくまずは、このチビをなんとかしてくれ」

 モンモンシューの攻撃は一向に収まることなく、カルマンの顔を覆っている。

 だがそれは傷つけるというより、離れたくないという執着の方が強い。

「モンモンシュー、もう大丈夫だから」

 ジュジュが離れるように施しても、それは収まることがなかった。

 まだ気が動転して、最後までジュジュを助けようとしているのかもしれない。

「お前が先に落ち着け」

 バルジがカルマンの首根っこを掴みそれを引き上げた。

 カルマンが大人しくなっても、モンモンシューは顔に引っ付いたままだったが、それ以上ひっぺはがす気力も抜け、カルマンはそのままで突っ立っていた。

「カルマン、ジュジュに何をしようとしたんだ」

 マスカートがリーダーらしく問い詰めるが、寝巻き姿ではカッコがついてない。

 それを見て、カルマンはつい笑ってしまう。

「無様な姿は僕だけじゃなくて助かった」