それは秘密!王女の婿探しは陰謀の果てに?

「えっ、どうしてって、カルマン、あなたおかしいわ。こんなのフェアーじゃないし、こんな事していいと思ったの?」

「ああ、一応そう思ったんだけど…… だって君はそうされることを喜ぶはずなんだ」

「ちょっと待って、あなたってどこまで、思い上がりが激しい人なの」

 ジュジュが拒んでいるというのに、カルマンはまだ諦めようとはせず、側にあったバラの花を手にしてそれをジュジュに向けた。

「ほら、これだよ。このバラを君は受け取った」

「確かに受け取ったわ。素直にその行為は嬉しかったけど、だからと言って、その結果がこれって度が過ぎてるわ」

「えっ?」

 カルマンは呆然としてジュジュを見つめ、ジュジュがここまで取る態度に納得いかないでいた。

「おかしい……」

「おかしいのはカルマン、あなたよ」

 それでもカルマンは懲りずに、無理やりにも顔を近づけキスを迫るので、ジュジュはベッドから抜け出し、身近にあった花瓶を手にして構えた。

「これ以上近づかないで」

「ジュジュ、ちょっと待って。落ち着いて」

 カルマンはなんとかしようとジュジュに近寄ろうとするが、ジュジュは退ける。

 このままでは一向に平行線を辿り、自分の力だけではどうする事もできないと判断したその時、「誰か来て! 助けて!」と声を上げていた。

 その直後、モンモンシューもカルマンの顔をめがけて突進し、そしてへばりついた。

 カルマンはその衝撃でよたよたし、バランスを崩して床に転げてしまい、暫くモンモンシューとバタバタ格闘する。

 カルマンが引き離そうと試みるが、モンモンシューは接着剤でくっ付けたようにぴったりとしがみ付いていた。

 ジュジュはハラハラしてそれを見守っている。

 そこにジュジュの叫びを聞いたマスカート、ムッカ、バルジが次々と駆け込んできた。

「何事だ! ジュジュどうした?」

 寝巻き姿ながらマスカートは威勢よく構え、非常事態に緊張していた。

 後ろには同じく寝巻き姿で頭をぼさぼさにしたムッカが、血相を変えている。

 バルジだけがすでに身だしなみを整えていた。

 一番警戒し、誰よりも素早く戦えるように手には斧が握られていた。

 そんな三人が飛び込んできたその足元で、カルマンはまだ床に転がって、モンモンシューに襲われている。

 三人は咄嗟に状況が判断できず、ジュジュに視線を向けた。

 ジュジュは注目を浴びたことで、自分がまだ寝巻き姿だったことに恥じらいを持ち、急にモジモジしてしまった。