それは秘密!王女の婿探しは陰謀の果てに?

「ジュジュ、君は本当にかわいい」

 カルマンの手がジュジュの頬に触れ、ジュジュはドキッとして体が固まって動けなくなった。

「柔らかいきめの細かい肌。薄っすらとピンクに染まった頬。美しい輝きのグリーンの目。そして何より、君のその誘うようなぷっくりした唇。全てが完璧だ」

 前日とうって変わったカルマンの態度にジュジュは目を白黒させ、対応に困っていると、ゆっくりと目を閉じたカルマンの顔が近づいてくる。

 声も出す暇もなく、このままでは唇が重なってしまうと思ったとき、何かがジュジュの顔を横から押しやり、というより蹴りが入ったように衝撃を食らった。

 ジュジュが痛みを感じて、顔を擦るように触れながら体を斜めにしていたその隣で、カルマンがモンモンシューとキスをしていた。

 モンモンシューが咄嗟に体当たりして、自分を救ってくれた? それにしてもやり方が雑で痛さが伴った。

 暫く、カルマンとモンモンシューの口と口の重なりを見ていると、モンモンシューが舌をチョロチョロと出して異様に舐めまくっていた。

「ジュジュ、くすぐったい。そんなに大胆にならなくても」

 カルマンが目を開け、自分が何にキスをしていたかがわかると、驚きと共に容赦なくそれを手で思いっきりはたいた。

 モンモンシューは軽く部屋の隅まで飛ばされていった。

 カルマンはもう一度、ジュジュに向き直り、全てをリセットした上で、再び真面目な顔つきになりもう一度同じ台詞を繰り返した。

「柔らかいきめの細かい肌。薄っすらとピンクに染まった頬。美しい輝きのグリーンの目。そして何より、君のその誘うようなぷっくりとした唇。全てが完璧だ」

 先ほどと同じシチュエーションを執拗に繰り返すカルマンに、疑問符は湧くが、すでに呪縛から解き放たれた二度目は、カルマンを思いっきり突き飛ばす余裕があった。

「カルマン、やめて!」

 ジュジュに拒絶され、カルマンは酷くショックを受けて動揺しだした。

「ジュジュ、なぜだ、なぜ、僕を拒否する?」

「拒否も何も、寝てる間に勝手に部屋に入り込んで、キスなんてする方がおかしいわ」

「どうして?」

 ジュジュが立腹しているのに、カルマンからは反省も、悪気すら全く感じられず、無邪気な答え方をされるとジュジュの方が却って戸惑った。