それは秘密!王女の婿探しは陰謀の果てに?

 ジュジュが驚いて我を忘れている状態の中、暢気に微笑んでいる輩がベッドの淵に腰掛けて挨拶を交わしてきた。

「か、カルマン!」

 目の前に突如と現れたカルマン。

 しかも足を組んで優雅にベッドに座り、ジュジュを見つめていた。

「寝心地はどうだった? 朝の気分はどうだい?」

「なぜ、あなたがここに居るの?」

 ジュジュは気が動転していた。

 シーツを掴み胸元に持ち上げ怯えきっている。

 その態度がカルマンには不服なのか、少し顔色が変わり怪訝になっていた。

「どうして怖がるんだい?」

「どうやって、ここに入ったの?」

「えっ、ドアからだけど」

 ジュジュは咄嗟にドアを見つめた。

 昨晩、バラを届けられた後、そのバラに気を取られて閂(かんぬき)を再び閉めるのを忘れたことに気がついた。

「なぜ、こ、ここに」

「ジュジュの事が心配でさ、様子を伺いにきてドアに触れたら、開いたからびっくりしちゃった。それでつい、好奇心から覗き込んじゃった。そしたら、あまりにも寝顔が可愛かったからつい見取れちゃって、まるで眠れるプリンセスみたいだったよ」

「えっ」

 ジュジュは思わずドキッとしてしまう。

 もしかしてカルマンは自分の正体に気がついているのだろうか。

 思わずカルマンの目を見つめてしまい、その様子を探ってしまう。

 カルマンもそれを受け止め、見つめ合う形で、笑っていた目が真剣みを帯びだし、あどけない表情から急に真顔になった。

 少年のあどけなさが消えたカルマンは急に男の魅力を表情で形どる。

 ジュジュはその表情に困惑し、訝しげになりながらも、操られたように視線が固定された。