ゴールデンウイークを目前に控えた週末のある日、私を含む総務と合同の歓迎会が開かれることになっていた。 30人を越える大所帯で、総務に配属になった男性と一緒に歓迎されることになった。 「支度できた?」宮崎さんが迎えに来てくれた。 新任者は乾杯の挨拶をしなければならないそうで、もう一方の当事者である、総務の男性は途中参加するということで、私の役目となった。 「それでは、課長、後を宜しくお願いします」 午前中から、パソコンで作業を続けていた課長は、目頭を押さえながら私たちの方に顔を向けた。