あ甘い恋は、ふわっと美味しく召し上がれ



「そんなに、予定通りにことなんて運ぶもんかねえ。
こんな時に嫁さんが見つかるなんて思ってなかったでしょう?」
社長は、スプーンを置いて優雅に一口すすった。

「あの……」

社長は、下を向いている部下に言った。

「好きなところへ行きなさい。この会社に必要なものなら、何年かかってもいい。勉強してきなさい」

「社長、それでは……」


「この、プリン狂いも一緒に連れて行きなさい」

「プリン狂い?」私のことか。

「君も好きな場所にいって、好きなだけプリンを売ってきなさい。外国で営業するのは大変だけど、プリンと旦那の為なら何でもするでしょう?君は」

「はい」
私は、即答した。

「得意なことなら、多少難しい環境でも頑張れます」

「君なら、そういうと思っていたよ。栗田さん」

会社を辞めないで、裕二さんのそばにいられる。

それだったら、アマゾンの奥地にだって踏み込んでいける。

【おまけ 完】