「マジなの?課長かわいそうに。たかが、プリンのために、キャリアアップ諦めて、すごい回り道しなきゃいけないなんて」
「そ、そんなに回り道なの?」
私は、自分が課長に対して無謀な要求をしているような気がしてきて、恐る恐る尋ねる。
「そりゃあ、もう、最先端の分野だから、一日でも早く実践した知識を身につけた方が言いに決まってる」
国崎君、自分のことのように答える。
まあ、彼が一番課長の近くにいて、仕事の事理解しているんだけど。
「そうねえ。これは、希海ちゃんの方が譲るべきね」
宮崎さんが、最後におっしゃいました。
鶴の一声。


