「だから、もういいって言ってるだろう?」 何度か体を重ねて、距離を詰めていって、かけがえのない存在だってお互いに認めているのに。 どうしてこんなふうに、気持ちが通じないんだろうって思う。 彼は、気分を害したっていうように、背中を向けた。 ここで怯んでいてはいけない。 彼のことを思えば。 「いいえ、やっぱり、勉強しにアメリカへ行くべきです」 吉沢さんにアメリカに行かないなんて、ナンセンスだってはっきり言われて、私も覚悟を決めた。