────ピーンポーン


「どちら様ですかぁ〜...みっ望和?!」

「おっ、お久しぶり!!桃華ぁああ」

「アンタ、いきなり人の家に来てイキナリなんなの。」


そう言われて、
私は家に桃華の家に来た目的を話すと、
桃華が私の手を引っ張って部屋まで連れて行ってくれた。


「そういうことなら任せろ!!」

と、桃華は言うと可愛い洋服を次々とクローゼットやタンスから引き出した。


さすが私の幼なじみの桃華だ。


「ねえ、望和。
私すごく感動しているのよ?
アンタに彼氏がついに出来るなんて!!」

「桃華に、そういえば言ってなかったね
ごめんね。」


「いいのよ〜!
あっ、望和、私の洋服サイズ合う?
アンタ身長低いじゃん?」


うっ、痛いところを突かれた。

そうだ。私は身長151cmで桃華は165cmだ。


「まあ、これ、履いてみて!!」

そう桃華が私に勧めてきた洋服は

とても可愛かった。


「望和!!白のフレアスカート似合う〜!!」

制服のスカートなら毎日履いているけれど

こういう女の子っぽいものは持っていない。

トップスはグレー色のVネットニット。


「桃華ぁあ!!ありがとう泣」

本当に桃華には、感謝しかない。

そして、このコーデに合う靴やアクセサリー、バッグも貸してもらった。


これで明日のデートへの準備ができた。


「ねぇ〜望和。明日も私の家においで〜?」

「え、えっ?!」

「そのコーデに合うヘアアレンジしてあげるっ!!」


「桃華ぁあ!!本当にありがとう!!」


いい幼なじみであり親友。

桃華、大好き。

「じゃあ、今日は遅いからもう帰るね!!
桃華ほんとにありがとう!!」


そして私は、帰った。

明日のデートへ向けてちゃんと寝なきゃいけない。

絶対寝坊なんてできない、私の初めてのデートだから。