箱庭センチメンタル




この子は、なんて良い子なのだろうか。



この環境下、他人の心配をすることができる余裕。ーー嫉妬しそう。


そんな彼女を案じてしまう、無情になりきれない自身。ーー複雑になる。


卑しく多様に入り乱れる、どろどろとした心境はとても気分のいいものではなく。


とても、人にさらけ出せるような状態にはない。



言いたいことがあった気がしたけれど、すぐにそれらはどうでもいいものに変わる。


ぐらつきかけた心を持ち直すと、ようやく非情との言葉がふさわしい自分が戻ってくる。


それはさながら、私という人間を巧みに使い分け相手を嘲笑っているようで正直、いい気はしないけれど。


別段、悪い気も他の感情も湧いてこないのだから私はやはり人としてはなり損ない。


人間性の欠落した、誰とも違う、別のものなのかもしれない。