さょなら大好きな人



加奈はゆっくりと腰をしゃがめた。

目の前には数本の花々と見えないあの人。




ねぇ、圭吾。


あの時の私たちはすごく幼かったね。



思い出すのは意味のない言い争いばかり。


本当に言いたいことは、何一つ言えなかったんだ。