『い、嫌ぁ、何?!』


声を出そうと思えば思うほど、首は髪で締まっていく。

段々、意識が遠のいていく。


『―――っ……!!』




気が付くと病室のベッドの上で、寝ていたらしい。




後から知った事なんだけど、人毛エクステを買ったサイトは闇サイトで、死人の髪の毛を使ってたんだって。

ウミコお姉さんの人毛エクステの髪の持ち主は、長い髪が自慢だった元女優さんらしい。多分ウミコお姉さんの美しさを妬んでたのかもね。







嘘じゃないよ、マジこれほんとの話。ちょっと、新入生さん!信じてないでしょその顔!


……その証拠に今もウミコお姉さんの首には、髪で首を絞めた痕が付いてるんだよ」




音慰は薄い唇を尖らせ、一本目の蝋燭にフーッと息を吐いた。