朝比奈さんもあたしの隣で横になると、リモコンを使って部屋の灯りを消した。

へえ、結構便利なものを持っているんだな。

変な感じだ。

今の今までずっと1人で寝ていたから、隣に誰かが寝ていると言うのは何だかおかしな感じがした。

小さい頃は両親と一緒に寝ていたのだろうけれど、はっきり言って記憶にない。

それよりも…朝まで眠ることができるのだろうか?

明日は仕事が休みだけれども、ちゃんと眠ることができるだろうか…。

隣には朝比奈さんがいて、彼と思いが通じあって結ばれた訳なんだけど…眠れないと言う予感しかない。

「小春ちゃん?」

朝比奈さんが声をかけてきた。

「あ、はい…」

何だ、まだ起きていたのか。

てっきり寝ているだろうと思っていました。