結婚――それは、夫婦になることである。

結婚――それは、人生の墓場である。

愛しあっている者同士が夫婦になって、死が2人を別つまで生涯を共にする。

あたしは別に結婚と言うものには興味がない。

結婚したいとも思っていない。

マンガ、音楽、ライブ、ラーメンめぐり、甘味処めぐり、旅行…などと言うように趣味を最優先にしたいため、結婚はおろか恋愛を考えていない。

それよりも、1人の時間の方が大事だ。

結婚したら家庭に縛られないといけないうえに、1人の時間がなくなってしまう。

そう思っていたはずなのに、
「何てこったパンナコッタ…」

新しく暮らすことになった新居で、あたしは呟いた。