「選んだ理由だったな、そんなの簡単だよ。

腕が良いからだ、それに探究心がある。

2人を見つけるのはすぐだったよ。

何しろ色々な意味で目立ってたからな。

技術は素晴らしいがその冷淡で周りに媚びない、いわゆる1匹狼のような性格で孤立していた霜月。

外科1多忙でハードなスケジュールをそつなくこなし、女医や看護師にまで手を出していた神崎。

2人共冷静に周りを見ることが出来、確かな腕を持ってる。

霜月の知識量と神崎の速い処置を組み合わせれば最高のドクターヘリが完成すると思ったからだ」


初めて語られる、フライトドクター選出について。


「…手、出してたんだ」


ジトリ…と冷たい目で神崎を睨む。


女好きとは知っていたけど手を出す程だったとは知らなかった。


「いや、ちょっと青島さんっ。

手出してないよ、いや、出したけど…うん。

女の子は皆可愛いって思うし同時に口説きたいとも思うから…ね??」


しょうがないんじゃない?と慌てて答える神崎。