Leben〜紫陽花の強い覚悟〜

「覚悟って…」


「君が神那ちゃんから学ぶのはそれだと思うよ。

もちろん技術もだけど。

感じたことないかな?

あの瞳に映る強い意志を。

相手が誰だろうと、自分がどんな目に遭おうと決して変わることのないあの瞳。



覚悟を決めて前に進む人ってのは綺麗なものだよ。

綺麗で、眩しくて、暖かくて、強い」


「…俺、覚悟探します。

自分にはどんなものが必要か、もう1度最初から考え直します」


「うん、それでこそ水原ちゃんだよ。

笑顔が1番」


ニッコリと穏やかに笑う。


すっかりいつもの神崎先生だ。


「さて水原ちゃん、神那ちゃんのところに戻ろっか。

きっと疲れてるだろうから休ませてあげないと」


「そうですね」


神崎純。


神那先生が認めただけある、やっぱり凄い。


医者としても、人としても。