Leben〜紫陽花の強い覚悟〜

「あ、せや。

神那さんって次の休みいつなん?

教えてや」


「どうしてそんなこと聞くの?」


人の休みなんか聞いて一体どうするつもりなのか。


「んー?

そんなん決まってるやん。

神那さんとデートしたいからや。

もちろん2人きりの甘〜いデートのことやで?

図書館とか病院巡りとか、そーゆーお堅いモンは嫌や」


ニカッと得意気に笑う。


「生憎だけど休みがいつかなんてまだ決まってない」


というよりここ最近まともにとっていない。


「え、えぇ…?」


おかしな声をあげるフェローはこの際カヤの外だ。


「残念。

ほな決まったら教えてな?」


「理由は?」


理由もなく人の休みを聞く人なんて居ないでしょ。


「相変わらずガード固いなぁ、神那さん。

さっき言うたやん、神那さんとデートする為」


「す、好きなんですか?

神那先生のことが」


「さぁ?どうやろな」


「私そろそろオペの時間だから」


そう言うと席を立った。


「行ってらっしゃい、神那さん」


「あ、お、俺も行きます」