闇喰いに魔法のキス




「レイ、お、下ろして…っ!」


「…暴れんなって。」



っ!


耳元で囁かれると、抵抗出来なくなる。



…ずるいよ…。



レイは、ギシギシと階段を登り、ガチャ、と部屋と扉を開けた。



わ……っ。


レイの部屋入るの、二回目だ……


じゃない!!



「ねぇっ、レイ、本当に………」



私が言いかけた瞬間

レイは、ドサッ、と私をベッドに下ろした。


背中に感じるベッドの感触に、私の緊張はピークに達した。


レイは、私をまっすぐ見つめたまま、距離を縮める。



「……んっ…!」



甘い口づけが落とされる。


ギシ…、とベッドが音を立てた。



「…っ……レ…イ……!」



繰り返される大人のキスの合間に名前を呼ぶと

レイは私をぎゅっ、と抱きしめた。







もう、レイのことしか考えられなくなる。


その時

レイが熱を帯びた声で囁いた。



「…今すぐ、全部俺のもんにしたい…。

………愛してる。」



!!



どくん…!



胸が大きく音を立てた。


全身の力が抜けていく。



…だめ……


もう、抵抗出来ない……



「…ルミナ…」



レイの整った顔が目の前に来る。



「…レイ……」



私が目をつぶった

次の瞬間だった。



ゴンッ!!!!



レイのおでこが、私のおでこに激突した。




「っ?!!!」



驚いて目を開けると

レイは、ドサ、と横に寝返りを打ってすやすやと呼吸している。







ま、まさか……

“寝落ち”…?


そんな……。



私は、ふーっ、と体の力が抜けた。



「…何なの、この人は……。」



私のため息混じりの声は

夢の中のレイには届かなかった。