少年は、少女の心の叫びに気づいていたのです。

少女は何かの糸がプツリと切れ、途端に泣き出しました。

少年はそんな少女をそっと抱きしめ言いました。

「言いたいこと、全部言ってもいいんだよ。」と。

少女は今まで言いたくても言えなかったこと、全て少年にぶつけました。

少年は静かにそれを聞いていました。