「すみませんー!遅れました!」

花蓮
「あ、おはようごさいます花菜さん!」
「で、今日はどのような着物ををお探しですか?」

花菜
「えっと可愛い物を!」

花蓮
「分かりました!好きなお色は?」

花菜は水色が好きなようなので、

淡いピンクの桜が水色に溶け込んで行く様に見える、着物を選びました。
あえて柄は水面のうねりを再現された物をそして、宝石の様に削られ光に当たるとキラキラ輝く水色の簪を。

花菜
「とても綺麗ですね。」

花蓮
「見栄えはとても綺麗です、ですが何処か悲しげで、この桜のように消えてしまいそうな、想いが散ってしまいそうな思いを表現しています。」

花菜
「花蓮さんはいつも私にピッタリの着物を選んでくれます。でもこの簪は頼んでませんよ?」

そう、この簪には意味があります。