なんでも夜





微笑みながら私のことを見送ってくれる2人…今の私はそれを失わないために
やらなきゃいけない。



だからこそ、私が知ってる妖の世界なことは何も言わない。
関わって欲しくない。



「あ、神社行かないと」


私は毎朝、神社に行っている。
今日からは学校が始まるし、その時で
いいかなって思ってたんだ。
まぁ意味はないんだけど、行きたいな…みたいな感じかな?


     パンパン


「さて、行くか」


 

学校につくと、担任だと思われる人の
所につれてこられ、
挨拶をしてから自分のクラスに向かった。


「じゃあ、自己紹介をしてくれ」


担任が黒板に名前を書いてくれてる間に、
私は自己紹介した。


「狐乃江紫苑です。よろしくお願いします」

「狐乃江は、そうだなぁ…じゃあ窓際の
一番後ろに座ってくれ」

「はい…」


なんだかな…別にどうも思ってないけど
人は苦手だ。
ジロジロ見られるのは好きじゃない。
まぁどうせ、私の髪やら目が可笑しいからだろ?
そんなの…言われ慣れてる。


HRが終わり、私は何をしようかと
悩んでいるとき、前の人が話しかけてきた。


「初めまして、私、早見五月。
五月でいいからね?」