なんでも夜






「ほら、ちょっと見せてみな」



そう言ってシイカは私の腕から広がりつつある
呪詛を見てくれた。

シイカは何かを考えてから私の手から
自分の手を離し、私の事を見つめてきた



「あんた、これを誰につけられたのか知ってんのかい?」


「わからない…でも、行かなきゃいけない」




私にはあいつに会わないといけない理由ができたんだ
葵とどんな関係があるかなんて知らない
それでも、葵のできなかったことを
私がしてあげたいと思うんだ



「巴…私を、あいつのいる洞窟に連れて行って」



「本気か」



「大丈夫…ただ、望みを叶えるだけだもの」




それくらいなら私にだってできるんだ
他の事なんてできない…
だからこそ、私がやらねばならない



「わかった」


「待ちな、私も行くよ…」


「シイカ…」


「あんたのためじゃない葵恩のためさ」