こくはく




口紅を
わざとらしく塗って見せた
描いたのは夕日だった
終わる関係に
邪気を払って僕らはもう
他人なのかい?

君は笑うね
これは朝日 と
始まるんだよ 変わらないんだ
仕方なく媚びた苦しい愛から
抜け出すの

赤い唇を奪って僕は
自分の中に取り込んだ色を
心の色だと返して見せた