教室に着くと、誰かが寝てる……?



「冬馬?」



美月の声に反応し、ゆっくり顔をあげる冬馬。



眠そうに目をこすってる。



こんな無防備な冬馬、初めて見たかも。



目の焦点を合わせるように瞬きをしてから、こっちをみた。



「なにしてんの?」



「勉強会〜」



あたしと美月が声を合わせて言った。



「あ〜じゃあ俺もいれてよ。隼斗くんほどじゃないけど俺もやばい」



「いや、俺とそんな変わんないじゃん」