私が何も反応しなくてずっと舜が土下座をしている、そんな状態を壊したのは運転手の一言だった。



「あの、すみません...着きました」



その一言を待っていたかのように舜以外のみんなが降りる準備をし始める。



「舜、顔上げて。
しばらく倉庫と学校と家の往復しか認めないからそのつもりでね、もちろん喧嘩禁止。

みんなも気をつけてねーん」



私がそう言うとみんなは即座にうなずき車を降りた。