と、誰に説明してるのかもわからずそんなことを考えながら車の中で揺られているとふとバックミラーから後ろに座っている舜の顔がめに入る。



「...ねーえー?みつみつぅ?」


私は笑顔で甘ったるい声で話しかける。


舜はわかりやすく肩をびくっとさせぎこちない笑顔を作る。



「な、なあにー、あいあーい」


すっごい棒読み。



「なんかぁ、そのほっぺに傷が見える気がするんだけど私の気のせいかなぁ?
あいあい心配だからぁ、教えて欲しいなぁ?」



変わらず笑顔で話しかけてると後ろはシーンと固まる。


そのまま舜はなんて言って逃れるか考えているようで俯いて何も言わない。


それはわかっている私はさらに追い討ちをかける。



「あのねぇ、別に怒っているわけじゃないんだよ?


...でもさ、言わなかったっけ?

どんな些細な情報や喧嘩した後は全部私に報告してね、って。
もしかして覚えてなかったのー?そんなに馬鹿だったっけ?ねえなんとか言いなよ」



ゆるーく、ゆるーく怒る私は舜曰く逆に怖いらしい。


隣の運転手さんもビビってるけどそんなのは知らない。