アイして。




天龍のみんなが頭も喧嘩も弱いリーダー的な男に憐れんだ目を向ける。


いや、なんか、うん。

同情しちゃう...。




「なんか1人で嬉しそうにしているけど、戦闘員向こうにだいぶ残ってるよ...?」


私のその言葉を聞いた瞬間男の笑いが止まる。



「はああああ!?
普通姫がさらわれたら幹部みんなで攻め込んでくるんじゃねーの!?」


「あっ、うん、なんかごめんね...」


「謝んな!
ただメンバーに怪我させただけのダメリーダーみたいになっちまうだろうが!!」


実際そうなんだけど、とは言わないでおこう。



「えーっと、じゃあとりあえず麗花ちゃんは返してもらおうか?」

「う、うんそうだね!
今回は麗花さんが無事ならそれで許してあげるよ!」




「ありがとな...」





そんなこんなで姫奪還?は幕を閉じた。