その横にいた麗花さんをみても同じような顔をしている。
二人して私が悪いみたいな顔して...。
でも私が折れるわけにはいかない。
「あのね、秋はもともとこういう性格なのは周りにバレないようにしているでしょ。
だから周りからしたら無口でクールな秋が初対面の女の子をこのたまり場に連れてきたらどう思う?」
「それは...」
真剣な顔して私が言うと舜は言葉に詰まる。
「...でも!それは
「みんなで守る、なんてこと言うなよ。大体秋が連れてきたのは仕方ないとして、舜と來瑳、なんですぐ帰さなかった。ずっといると俺らにとっての弱点と見受けられるかもしれないだろうが。
すぐに帰しておけば気まぐれですぐに捨てられた女で終わってたものを...」
舜が言おうとしたことを遮ったのはいつの間に入ってきたのかドアのすぐそこで壁にもたれかかっている由紀。
その横には朔がいる。
「由紀、朔、遅かったね。」
そう声をかけ時計を見ればもう13時だった。
私が来たのは授業が終わってすぐの12時30分。
だいぶ話してたということだ。

