アイして。




それは思っきり顔に出てたようで。



「あ、あの、私が秋さんに言ったんです。
隣の席ですし、仲良くしてくださいって。

そうしたら秋さんがここに...。」



ほうほうほうほう、なるほどね。


「つまり麗花さんが転校してきて席が隣だったと。
それで?隣だし仲良くしてくださいっていう社交辞令的なものをそのまま受け取って友達になったと思ってここに連れてきたってこと?」



聞いたことで理解したことを改めて本人に聞くとそうだ...と頷く秋。

なんか、まっすぐというか素直というか、子供というか馬鹿というか。



「いい?秋。
秋が前から友達が欲しいって言ってたのは知ってる。
でもね、麗花さんが言ったのは友達になりたいじゃなくてただ話したいとかなわけ。
あと秋が馬鹿なのがばれ...素直すぎることを周りに気づかれないようにあんまり喋らないことと教室はできるだけ行かないって約束したよね?忘れた?
それにここに連れてくるのは友達だろうとなんだろうと女の子はダメなの。
これは言うの忘れてた私が悪いけど、ダメなの。わかった?」



秋の肩を持って顔を近づけて言い聞かすように目を合わせて話す。