私と同じようにみんなに返事をしているのは來瑳だけ。
ほかはオール無視だし聞こえてないの?っていうくらいにスイスイと歩いてる。
...まず見えてる?
そんなみんなに遅れないように軽く走って追いかけて昨日入ってきた情報を伝える。
「あ、ねえねえ。そういえば今日秋のクラスに女の子の転校生くるんだってー!
可愛い子かなあ?」
私のその言葉をいち早く拾ったのはさっきまで女の子とワイワイ話してたはずの來瑳で。
「お、それ本当?
秋、その子ちゃんと捕まえててねー」
呆れる...。
まずいつ隣にきたの...。
秋も相手にする気はないようで無視をしていた。

